今年の猛暑、室温40℃超えも!? 身近な“常温保存”の落とし穴と暑さ対策

今年は全国的に例年より気温が高く、40℃超えも珍しくありません。
この異常な暑さは、私たちの体だけでなく、家の中で常温保存している物にも影響を及ぼします。

目次

🚨 猛暑で使えなくなる生活必需品の注意喚起

今年の夏は例年より暑く、気温が40℃を超える日も予想されています。
「常温保存」の基準は5〜35℃とされており、35℃を超えると多くの生活用品が劣化や変質を起こし、使用できなくなる可能性があります。

💊 目薬

  • 35℃以上で有効成分の化学分解速度が上昇し、濃度低下。防腐剤効果の減弱で微生物汚染リスク増加。
  • 想定リスク:効能低下、感染症リスク、眼科処方薬は特に注意が必要!
  • 対策:冷蔵庫(野菜室15℃前後)が理想。直射日光・高温場所を避ける。開封後は1カ月以内に使用。

🍜 即席みそ汁・食品

  • 35℃以上でメイラード反応により茶色く変色風味劣化。
  • 想定リスク:味が濃くなり、風味が損なわれる
  • 対策:冷暗所または冷蔵庫で保存。パッケージを密封容器へ移すと湿気防止にも効果。

🧴 液体洗剤

  • 35℃以上で酵素が働かなくなり洗浄力が低下
  • 想定リスク:汗やタンパク質汚れを分解できなくなる
  • 対策:直射日光を避けた室内保存。高温日中は収納庫の扉を閉めたままにし、室温上昇を抑える。

👟 靴・サンダル

  • 接着剤が高温で溶け、靴底が剥がれる
  • 想定リスク:ゴム製サンダルは縮んで変形
  • 対策:室内の日陰・通気の良い場所で保管。

🧴 香水

お気に入りの高級香水も香りがなくなり無駄になるかも・・・

  • 高温で揮発性成分が急速に蒸散。酸化反応や香料の分解によりトップノートが消失。
  • 想定リスク:香りの変質、変色
  • 対策
    冷暗所保存(15〜20℃が理想)。窓際・車内・浴室など温度変化の大きい場所は避ける。香水瓶は元の箱に入れると光劣化も防止可能。

🧴化粧水

  • 水溶性成分の酸化、pH変動による有効成分の不安定化、防腐剤効果低下
  • 想定リスク:成分劣化、肌トラブル
  • 対策:直射日光・高温を避け、冷暗所保存。開封後は3カ月以内使用推奨。

💊 薬・サプリメント

  • 有効成分の劣化が進行
  • 想定リスク:効果の減少や変質の可能性
  • 対策:冷蔵庫での保管(結露に注意)

🔋 リチウムイオン電池

最近のバッテリーはある程度の条件下でもしっかりと機能するように設計されていますが、極端な環境下での充電はやはりバッテリーに負荷がかかります。

特にリチウムイオン電池は熱に敏感で、バッテリーの温度が約45℃以上になると劣化が始まり、劣化が進むと蓄えられる電力が低下するため、バッテリーの寿命にも影響が出ます。

  • 危険温度:35℃以上で劣化加速
  • 症状:容量低下、寿命短縮、発熱・膨張
  • 対策:5〜35℃の環境で保管
    バッテリーは熱に弱いので、操作中に機器の発熱を感じたら操作や充電を一度ストップしてください。
使用温度範囲0℃~40℃
保管温度範囲0℃~35℃

スマートフォン・タブレット・ノートPC・充電器も同じ危険性があります。

今年の猛暑は、私たちの体だけでなく、食品・日用品・化粧品までも静かに蝕んでいます。
室温が35 ℃を超える環境では、見えないところで品質劣化や健康リスクが加速します。
暑さそのものを受け入れるのではなく、室内の温度上昇を抑える工夫こそが、暮らしと大切なものを守る第一歩です。

室温を上げないための暑さ対策

では、どうすれば室温の上昇を防ぎ、家の中を安全で快適な環境に保てるのでしょうか。
ここからは、外の熱を遮り、中の涼しさを守るための実践的な暑さ対策をご紹介します。

暑さ対策は「断熱」と「遮熱」の違いを知ることからです。

断熱 Insulation

熱の「伝導」を防ぐ
魔法瓶のように、外の厚さや寒さを室内につたわりにくくする技術。
夏は涼しく、冬は暖かい室内をキープ

遮熱 Solar Control

太陽の「放射」を防ぐ
鏡のように、太陽からの日差し(放射熱)を反射させる技術。
室内の温度上昇そのものを防ぐ

夏は気温が高いことに加え「日射」による影響から室温が高くなることもあります。したがって「遮熱」により室内の温度上昇を抑えることができます。

夏の暑さはどこから入ってくるのか?

夏の冷房時、室内に入り込む熱の7割以上は窓などの開口部から侵入しています
。特に南向きや西向きの窓は日射時間が長く、直射日光と輻射熱によって冷房効率を著しく低下させます。
賃貸住宅では天井や壁の断熱改修が難しいため、まずは窓への断熱・遮熱対策が有効です。

しかし、持ち家や戸建ての場合、「外壁そのものの断熱性」を高めることで、家全体の熱環境を大きく改善できます。
外壁は一日を通して日射を受け続け、夏場は蓄熱によって夜になっても熱を室内へ放出します。
この外壁からの熱侵入を抑える手段の一つが、断熱塗料です。

断熱塗料は、塗膜の中に特殊なセラミックや中空ビーズを含み、熱伝導を低減し、太陽光を反射・放射熱を遮断する機能を持ちます。
これにより外壁の表面温度が上がりにくくなり、外気の熱が室内に伝わるスピードを大幅に抑えられます。結果として、冷房負荷の軽減・光熱費削減・室内温度の安定化が期待できます。



この酷暑の夏、お家の暑さ対策を見直すことは、快適さと省エネの両方につながります。
特に外壁は、日差しや外気温の影響を最も長く受ける部分。
塗膜が劣化していると断熱・遮熱効果が低下し、クーラーの効きも悪くなってしまいます。
この機会に、外壁塗装の診断を受けてみるのも一つの方法です。
小さなひび割れや色あせも、放置すれば夏の暑さや冬の寒さを招く原因になります。
お家を長く守り、快適な暮らしを続けるために、今こそ点検のタイミングかもしれません。

ちょっと聞いてみようかなと思われた方はぜひお問い合わせください!
相談無料です

目次
PAGE TOP